【2.退避保存】山形米粉人:吉田製粉

吉田製粉株式会社 代表取締役
吉田 伸一 さん


■米粉の普及を志したきっかけ
昭和59年に父が創業して以来、主に和菓子用の原料として、米粉をはじめ、もち粉、道明寺、挽割粉などを作ってきました。
元々米粉を中心とした製粉をしてきましたが、10年くらい前の小麦粉の高騰が契機になり、自給率向上のために国をあげて米の消費に取り組んだことがきっかけで、設備の強化を決断して取組み始めました。

■現在の取り組み内容

そもそも小麦と米は成分が違いますから、小麦粉で使っているものを単純に米粉に置き換えようとすると、中々うまくいかない場合も多いんです。
例えば弊社のマイフラワーという商品は、主にパンの原料として使われますが、
最初はお客様から膨れ上がりが悪いと言われ、国の試験場で調べたところ
損傷デンプンが多いことが分かりました。
それから研究と試作を重ねた結果、何とかそれを15%から4%まで減らすことができ、
現在の品質にまで持ち上げることができました。
一方で麺にする場合は損傷デンプンが多いことで逆に繋ぎにくくなるため、
現在はパン用と麺用をそれぞれ商品化している状態です。

このように現在は、なるべく小麦粉に近づけることで、
より多くのシーンで米粉を使っていただけるように努めています。


■今後の取り組みについて
まずはできる限り安くしたいというのがあります。
現在小麦がキロ60円なのに対して米粉は250円。
これを助成金を使って何とかバランスをとっている状態です。
もう少し価格が下がらないと、中々市場に根付かないのではないかと考えています。
次に小麦の代用としてではなく、米粉だからこその美味しさを追求していくことが
重要なのではないかと考えています。
「もう1度食べてみたい」思っていただけるような商品開発に今後も取り組んでいきたいと思います。

会社名 : 吉田製粉株式会社
代表者 : 代表取締役社長 吉田伸一
所在地 : 〒993-0061 山形県長井市寺泉353-1
TEL 0238(88)3001 FAX 0238(88)3003
設立年 : 昭和59年3月15日 創業53年
資本金 : 3,300万円
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フッター画像
(C) 山形県米粉利用拡大プロジェクト推進協議会(事務局:山形県農林水産部農業技術環境課) [login_s] [login_t]

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